特定のマーケティングサービスを提供しない理由

当社は、特定のパッケージ化されたサービスを提供しません。そのサービスにとって本質的な価値提供をおこなうために。

ビジネスにおいてサービス品質を均質化させるためにパッケージ化することは定石。しかし、マーケティングを均質化することは絶対にあってはならない事です。

以下「特定のマーケティングサービスを提供しない」理由を通じて、Evanの考え方を感じてもらえたらと思います。

サービスのパッケージ化は「それを売りたい」というバイアスが働く

提供するサービスをパッケージ化するということは品質を一定に保つとともに、なるべくそのサービスを売りたい気持ちもセットで付いてきます。なぜなら決まったパッケージを買ってもらえればサービス内容を再構築せず、過去にやったことのある作業のみ行えばよいので”楽だから”です。

気持ちの話しをすると「私は大丈夫」と思う方も出てきますが、相手が人間であるかぎり行動原理は同じで例外はありません。等しく全員そのサービスを売りたい気持ちがどこかで必ず浮かんできます。

そのため、サービスのなかでもどの部分をパッケージ化するのか、その範囲設定が大切になってきます。当社が得意分野としているデジタルマーケティングの場合、広告やコンテンツといったHow(手法)をパッケージで提供することはありません。本質的なHowを具体化するにはWe Who Whatが明確である必要があるからです。具体的なお話しは次の見出しでおこないます。

マーケティングの本質は「思考」と「体系」にある

文章上繰り返しになってしまいますが、私たちはデジタルマーケティングを得意分野としています。そのためご相談を頂いた際に「広告を打ちたいです」「SEOをしたいです」「SNSがしたいと思っています」といったご要望を聞くことが多いです。しかし、私たちがそのご要望(How)そのまま従うことはありません。必ず「なぜその考えに至ったのか」というWe Who Whatを掘り下げます。

そこまでやるんですか?というお声を頂いたこともありますが、そこまでやる必要があります。こういう世界を創る(We)、そのためには誰に(Who)、どんな価値提供をすべきか(What)、それらがあって初めてどうやって伝え広めるか(How)が浮かび上がってきます。

当社のようにマーケティングが専門分野ではないお客様にとっては、前述のようなご要望になることも分かります。ただ、そのご要望だけで進めても「アクセスやフォロワーは増えたけど見込み客じゃない」「広告出してレポートをもらってるけど売上や利益と紐づいていない」といった、We Who Whatを後回しにしてきたツケがいずれ出てきます。

ここで、見出しのマーケティングの本質は思考と体系にあることを振り返りましょう。辞書をもとに言葉の定義から。思考とは、感覚やイメージを概念化することでWeにあたります。体系とは、一定の原理に基づいて組織された全体のことで、WhoとWhatがそれにあたります。

つまり何が言いたいかというと、マーケティングはWe Who Whatが本質であるということです。よくHowの話しがされがちですが、Howは思考と体系があって自然と導かれてくるものです。また、Howは時代によってガラッと変わることがあり、中長期的な事業成長には核となるWe Who Whatが不可欠ともいえます。

マーケティングの価値は「”創りたい世界を実現するための”売れる仕組みを作ること」

特定のマーケティングサービスを提供しない、最後の理由に入ります。

一般的にマーケティングとは売れる仕組みを作ることである、と考えられています。しかし、当社はこの考えに大事な言葉が足りていないと思っています。その言葉とは「法人個人問わず、創りたい世界を実現するための」であり、本当のマーケティングとは「法人個人問わず、創りたい世界を実現するための売れる仕組みを作ること」であるはずです。

当社Evanの代表である稲尾は、個人事業での創業当時、SEOやSNS、Google広告を活用したアフィリエイトを主事業として取り組んでいました。アフィリエイトとはインターネットを通して集客し、集めたお客様に提携先のサービスを売るお仕事です。成果報酬型の営業マンとお考えください。

そのアフィリエイトがまさに売れる仕組みを作ることであり、実際に作ることにも成功しました。ただそれは売れるだけで、本当に自分がなりたい姿に近づけているわけではないモヤモヤを抱えていました。この時、「売れる仕組みを作ることも大事だけど、創りたい世界を実現するための売れるしくみを作ることがもっとも大事なんだ」と身をもって実感しました。

創りたい世界とは、会社によって、人によって様々。その多種多様な世界観においてマーケティングが特定のサービスパッケージ(How)で解決できる確率は低く、思考と体系(Who What)を通じてカスタマイズされたパッケージを提供することが、創りたい世界を実現するパートナーとしての使命であると考えています。

 

Evan inc. の特長

  1. ミッション達成へのこだわり
  2. 事業成長に直結した本質的なマーケティング
  3. 人の心を大切にするデジタルマーケティング

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